↓2021年度の平均点予想はこちら

都立入試が終わりました。
思ったようにできた、そこが出たか!苦手だったのに・・などいろんな人がいると思います。でも頑張ったことには変わりません。あとは結果を待ちましょう!
今日は、実際に解いてみた印象、中学校の先生からのコメント、自己採点結果、Twitterのみなさんのつぶやきなどから、2020年度都立入試の平均点を予想したいと思います。合格ラインもそれによって変化しますよね。

2020年度 都立高校一般入試の平均点予想:国語・英語は去年と同程度
それでは、各教科の予想をしたいと思います。
まずは国語から。
国語71点
(2019年度71.0点、H30年度65.9点、H29年度69.5点)
国語は去年と同じくらいの平均点だと思います。
物語文は、引っ掛けのような選択肢もなく、素直に読めば答えられる選択肢でした。説明文も、「エントロピー」が出てきて「??」となった人も多いと思いますが、内容も設問も素直なものでした。上位校を目指している人は100点近い出来の人も多いように思います。
昨年度と同じ、「71点」と予想します。もう少し高く、75点近くまでいく可能性もあると思います。作文の点数が甘いか厳しいかによっても点数は多少上下すると思います。

英語55点
(2019年度54.4、H30年度68.0点、H29年度57.8点)
今年の英語は、昨年の英語の平均点が低かったので、簡単になるのかな?と予想していましたが、難しめのようです。
大問2は、論理的思考も必要で、
・next week だから、Saturday
・やったことない事をやるので、Plant trees
といった選択肢は、ゆっくりやれば間違えないのでしょうが、40分の中でとなるとミスが出るでしょう。
自由英作文も、「環境にいい生活」というお題でしたが、日本の文化や、高校でやりたいことのようなものに比べると書きにくいように思います。
大問3の会話文、大問4の長文も難しいか?というとそうでもないように思いますが、長いと思います。
時間内に解くということを考えるとやはり厳しい感じがします。来年度以降受験する人は、早く読む練習が必須に思います。
今年の英語の平均点は昨年とほぼ同じ「55点」を予想しますが、自由英作文の出来次第では下がるかもしれません。

2020年度 都立高校一般入試の平均点予想:数学は簡単に
次は数学
数学65点
(2019年度62.3点、2018年度66.5点、H29年度56.3点)
数学は、簡単になったところと難しくなったところが両方ありました。解説はすぐにアップします。
大問1は、角度の問題がちょっと難しかったと思います。大問2は昨年よりも簡単でした。昨年は弧の長さで、中心角を求めたり、手間がかかりましたが、今年は円柱なので楽でした。
大問3は、1,2が記号で選ぶ形式で完答型という新しい形式でしたが、選択肢から選ぶので間違いは減ったと思います。問3は、ABに線を引いて2つの三角形に分けられたかどうか?でした。
大問4は、証明問題でちゃんと「等しい長さの辺同士を引いたので等しい」という表現や、「直角三角形だけど、普通の合同条件」にひっからなければOKだったでしょう。問3の直角三角形の相似は、今まで出ていないパターンですが、私立の入試ではよく出る問題です。
大問5の立体図形の問題は今年は問1から少し難しかったと思います。問2の体積を求める問題も、力業で解けば解けますが難しかったと思います。
全体としては、昨年よりも少し簡単だったと思います。大問2が図形の年は平均が低いので、それほどは上がらず、平均点は「65点」と予想します。

2020年度 都立高校一般入試の平均点予想:理科・社会は出来不出来の差が大きそう
社会と理科です。


社会58点(2019年度52.7点、H30年度61.5点 H29年度58.6点)
社会は昨年、「難しくなった!」いう評判でしたので今年は一気に簡単になるのか?と思いましたが、そうでもありませんでした。
・シリコンバレー(サンノゼ)を選ばせる問題
・説明文の半分以上が表と関係ない事を説明している問題(大問2の問3)
・「天明の飢饉」の浅間山の噴火の4年後から行われた改革を選ばせる問題(浅間山噴火当時は田沼、その後の寛政の改革が正解:大問4問3)
・アメリカ大統領の権限を問う問題
・「三国同盟」で、第2次世界大戦を揺さぶってくる問題(大問6問1)
など、今年もなかなかでした。
地理歴史のキーワードも、より細かくなってきているように思えます。
一方で、記述問題は、答えやすい問題でした。
平均点は、昨年より少し上がって「58点」と予想します。ただし、出来不出来の差が大きく、できた人は100点近く行くでしょうし、終わったと言っている人は30点代だったりしそうです。

理科58点(2019年度67.1点、H30年度61.5点 H29年度55.9点)
理科は昨年簡単だったので、今年は難しくなるだろうなと予想していました。
大問1の小問集合の数が減っていたり、大問2で、記述が復活したりしていました。
大問3の太陽の動きの問題は、南半球の太陽の動きや、太陽の南中高度、さらに、それの応用した実験装置問いが出され、少し難しい問題でした。
大問4は、消化酵素の問題でしたが、3つ全部正解で4点、4つ全部正解で4点という問題がありました。その分正解率が下がるでしょう。「すい液は、でんぷん・たんぱく質・脂肪すべてを分解できる」が出てきました。
大問5は、学年をまたいだ物質の範囲でした。
物質の特定に戸惑いそうでやや難です。
問4の計算もこんがらがって、間違いやすそうです。
大問6では、電熱線を使った直列、並列回路の問題でした。電気分野でもここは苦手な人が多いので、平均点を下げに来たな!というところでしょうか。
平均点は、昨年より下がって「58点」と予想します。ただし、社会同様、出来不出来の差が大きいと思います。

2020年度 都立高校一般入試の平均点予想:まとめ
予想点数の合計点は「307点」となり、去年とほぼ同程度です、これより少し上がる可能性もあります。
ボーダーラインは去年のデータを、少し厳しめに見ると間違いないと思います。
来年の入試に向けてですが、英語は早く読むことが必要になってくると思います。社会・理科は早めに用語を覚えておいて、組み合わさった問題でも対応できるような力が必要そうです。あと、来年は国語がさすがに難しくなると思いますのでその対策も。
皆さんの結果が勉強の成果を反映できたことを祈って、この辺で

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