オール3の偏差値っていくつなんだろう?
今日は内申点のお話をしたいと思います。
ある科目が通知表「3」だと
「普通」「平均」だなと感じますよね?
「オール3」だと、
「超普通」「超平均」って感じでしょうか。
では、オール3を偏差値で表すといくつになるでしょう?
オール3は偏差値50じゃないということを知っている人は増えてきましたが、
では実際いくつなのでしょうか?



オール3の偏差値っていくつ?
オール3の偏差値がいくつかは、はっきりと決まっているわけではありません。
そこで、都立高校入試のデータからオール3の偏差値を推測してみました。
市進受験ナビ「東京都立高校 偏差値&内申 合格の目安」のデータでは、高校ごとに、60%合格の偏差値と内申点の目安が一覧表になっています。
オール3は換算内申39になりますので、換算内申39が60%合格の高校をピックアップしてみました。
男子
A高校 換算内申39 偏差値42
B高校 換算内申39 偏差値42
C高校 換算内申39 偏差値44
女子
D高校 換算内申39 偏差値40
E高校 換算内申39 偏差値41
F高校 換算内申39 偏差値39
G高校 換算内申39 偏差値40
このデータから、オール3は、
男子では偏差値42~44、
女子では偏差値40前後
ということが分かります。
びっくりですよね、オール3は偏差値50ではないことは分かっていても、ここまで低いとは思っていなかったのではないでしょうか?


なんでオール3は平均じゃないの?
オール3が偏差値42とか40、とか言われてもなんか釈然としませんよね。
なんでオール3は平均じゃないの?おかしいよ
と感じる人も多いと思います。
その理由は今の評価が「絶対評価」によってつけられているからです。
平成13年度までは、成績は「相対評価」によってつけられていました。
相対評価では、「周りと比べてできるかどうか」で評価されます。そのころは、各評価ごとに「全体の何%」と決まっていました。
以下のような割合が、一般的とされていました
評価5 7%
評価4 24%
評価3 38%
評価2 24%
評価1 7%
この評価方法なら、3はまさに平均でした。
オール3なら偏差値50でした。
とても分かりやすいようですが、この相対評価には問題がありました。
例えば、相対評価では、テストの点数が80点でも、周りがみんな90点以上だったら、周りよりも低いので、評価は2や1になる可能性がありました。
逆に周りができなければ50点でも5という可能性もありました。
それでは「不公平だ」という意見や、
「そもそも学習の評価は周りと比較するものではない」
という考えが採用されて、平成14年の成績から
「絶対評価」が使われるようになりました。
絶対評価では「その人がその目標に対してどれだけ実現できたか」が基準になります。
絶対評価では試験の点数が評価の基準となります。
例えば以下のような感じです。これは例なので学校や先生によっても異なってきます。
評価5 90点~100点
評価4 80点~90点
評価3 40点~80点
評価2 20点~40点
評価1 0点~20点
また、絶対評価ではテストの点数だけではなく、授業態度や提出物も評価要素となります。
テストでは85点でも提出物を提出していなかったり、態度が悪いと評価が3になったり、逆にテストが75点でも提出物や授業態度が良いと4の評価をもらえる場合もあります。
それでは、相対評価に変わった結果、評価の割合は絶対評価の時と比べてどうなったでしょうか?
東京都が調査した結果が以下の表(数字は%)です。
科目 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
---|---|---|---|---|---|
国語 | 11.4 | 25.4 | 48.4 | 11.9 | 3.0 |
社会 | 13.7 | 23.4 | 44.6 | 14.9 | 3.4 |
数学 | 13.1 | 22.7 | 44.8 | 15.1 | 4.3 |
理科 | 12.5 | 23.4 | 46.9 | 13.8 | 3.3 |
英語 | 14.4 | 22.3 | 42.8 | 16.5 | 4.0 |
相対 | 7 | 24 | 38 | 24 | 7 |
相対評価のころに比べて1と2が減って3と5が増えていることが分かります。その結果、3は「平均より上の人もいるが、平均以下の人が多い」評価になりました。


通知表で4を取るために
オール3では、平均ではないことがわかりました。平均になるには4がいくつか必要です。
それでは、4を取るためにはどうしたらよいでしょうか?
・試験で80点以上を取る
・授業中、あてられたらしっかり答える、手をあげて自主的に答える
・ノートやワークなどの提出物をしっかり提出する
・提出物の文字は丁寧に書く

これをしっかり満たせば、大抵は4になります。
試験が75点でも、下の3つが良ければ4になる可能性は高いです。
試験でよい点数を取るためにはもちろん、
授業中にしっかりと答えたりするためにも
予習をすることが重要です。
また、学校の課題も、
ためずに、毎日しっかり復習することも重要です。
この2つをしっかりしておけば、試験でも良い点が取れます。
自分は今、オール3だぁ、という人は、
何か好きな科目から頑張って勉強して
4を1つでも多く取れるように、
頑張っていきましょう!

オール3でも行ける高校は?入試でいい点取れれば偏差値50前後の高校は受かる?
オール3は、平均ではない
平均になるには4がいくつか必要と書きました。
頑張って4にしたいけど
いきなり4は無理だよ、
と思った人は、まず
「平均点超え」
を目指すのも良いと思います。
実際、3には幅があります。
定期試験で40点で3の人もいれば70点で3の人もいます。
同じ3でも、定期試験で70点の3であれば、
平均点よりも上の点数を取っていることになります。
試験で平均点よりも上ならば、
3でも、4に近い3と言えます。
その場合は換算内申が低くても、
入試の点数で挽回することができます。
換算内申39でも
男子なら偏差値50~53の高校
女子なら偏差値47~50の高校
に合格している例はたくさんあります。
以下のリンク記事に、「オール3でも行ける高校のおすすめ」をまとめているのでそちらもご覧ください。

こういうケースは、
入試本番で内申点が足りない分を挽回しよう!
と頑張って勉強して合格したのだと思います。
もちろん、そういう人は3でも
定期試験で「平均点超え」を取っていたでしょう。
いきなり4は無理!と思ったあなたは
まず、試験で平均超えを目指しましょう!


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