はいっ、今日は、受動態(受け身)について学んでいきましょう。
英語の受け身の文章、中3で初めて学びますが、その後も英語表現でも学び、重要な英語文法の一つです。
でも、受け身の文章って間違いやすい文法でもあります。
そんな受動態はついて、ポイントを押さえながら説明していきたいと思います。

受動態とは?:能動と受動・受動態の形
受動態とはなんでしょうか?
「彼女はケーキを作ります」のように、
人や物などが主語で「~する」という表現を能動と言います。
その時の動詞の形を能動態と言います。
その一方で、
「ケーキは彼女に(よって)作られた」のように、
主語が、「~される」というように動作を受けるような表現を受動と言います。
その時の動詞の形を受動態(受け身)と言います。
それでは、実際の文章を見てみましょう。
例文)
そのケーキは彼女によって作られます
The cake is made by her
受動態の英文の形は、「be動詞+動詞の過去分詞」となります。
「ケーキは作られます」でThe cake was madeで、
madeがmakeの過去分詞ですね。
受け身の文章をマスターする場合にまず大事になってくるのは
「動詞の過去分詞を間違えない」ことです。
動詞の過去分詞形をしっかり覚えておく必要があります。
中学生なら覚えておきたい過去分詞
Use-used Study-studied
Write-written Build-built
Know-known Speak-spoken
Make-made hold-held
wear-worn play-played
buy-bought feel-felt
そして例文のように、「〇〇によって」という文章のパターンも多いです。
この場合は、by+目的格が続きます。
「by her」で、「by she」ではないですね。
目的格もしっかりとチェックしておきましょう!
受動態とは?:be動詞を忘れない!
受動態の例文をもう少し見ていきます。
例文)
そのかわいい猫はみんなに愛されています。
The cute cat is loved by everyone
ここでつい、be動詞を抜かして
The cute cat loved by everyone
と書いてしまうと、別の意味になってしまいます。
この場合、be動詞がないと名詞を「修飾」する表現になってしまい、
「みんなから愛されているかわいい猫」となってしまいます。
受動態の場合にbe動詞を抜かさない
これは、大事なポイントです。
高校生でも、「受動態でbe動詞が省略できる時がある」と勘違いする人がいますが、それはこの名詞の修飾と混同しているケースです。受動態の場合はbe動詞が必ず必要です。

受動態とは?:いろいろな受動態の形
受動態のバリエーションについてみてみましょう
例文)
そのケーキは彼女によって作られます(現在形)
The cake is made by her.
そのケーキは彼女によって作られた(過去形)
The cake was made by her.
そのケーキは彼女によって作られていません(否定形)
The cake is not made by her.
そのケーキは彼女によって作られましたか?(疑問形)
Is the cake made by her?
どのお菓子が彼女によって作られましたか?(Whatの疑問形)
What sweets were made by her?
過去形、否定形、疑問形はbe動詞の文章のパターンと同じです。
並び替えする問題で、疑問形がこんがらがりそうだったら、
一度、現在形を書いてから主語とbe動詞を入れ替えましょう。
WhatやWhichを使った疑問形までしっかり書けるようになると、80点以上が狙えます。
例文)
日本ではどんなスポーツが愛されていますか?
What sport is loved in Japan?
どの歌が日本で歌われていますか?
Which song is sung in Japan?
下線部を主語にして受動態にするケース:やはりbe動詞を忘れない!
試験で、下線部を主語にして書き換えなさいという問題がよくあります。
例1)
Tom’s mother used this camera
↓
This camera was used by Tom’s mother
例2)
Indian people like curry
↓
Curry is liked by Indian people
こうした書き換えの場合、例2のような場合、
be動詞を抜かしてしまう間違いが見られます。
くどいようですが、
「受動態にはbe動詞が必要」です。
受動態とは?:マスターするポイントまとめ
今日は、受動態について学んできました。
受動態をしっかり理解するポイントは
・受動態の基本形は
「主語 + be動詞 + 過去分詞 (+ by 行為をした人(物))」
・受動態にはbe動詞が必要
・動詞の過去分詞をしっかり覚える
・過去形・疑問形・What、Whichの形を作れる
です。受け身をしっかりマスターして、英語だけでなく体育も5を目指そう!
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